再・青木学校③
(青木学校15ページより)
<ストーリー>は何を語るかというと、必ず、ある変化を語るもの。
その変化が、ドラマになる。
ドラマとは、何かが別のものに変化すること、ある状態から別の状態への、変化です。
泣いていた子が笑った、自信満々の人間が挫折した、生きていたのが死んだ・・・
あるいは極端な話、右を向いていた人が左を向いた、というだけでも、そこにはドラマがあり、
ストーリーを語ることができるのです。
より具体的には、「何かが変化した」ことが、ドラマとなります。
そのような変化の瞬間が、ストーリーのクライマックスを作ります。
クライマックスには派手なものをもってくればいいと考えるのは間違いです。
どんな変化を意味しているのかが大事なのです。
そして、そのような変化、劇的なドラマを語るための基本が、「起承転結」なのです。
起承転結の「起」
変化を語るためには、変化する前と、変化の後のギャップが大きいほどいいはずです。
「起」のポイント。
クライマックスで起こる「変化」を際立たせるような、正反対の状況から説明する。
舞台や状況を相手に理解させる。
起承転結の「承」
状況や登場人物の紹介が一通り終わったら、いよいよストーリーが転がりはじめる。
「承」のポイント。
クライマックスで起こる「変化」に向けて、次第に感情を盛り上げていく。
「変化」がご都合主義にならないよう、理由付けを積み重ねる。
楽しいことと辛いこと、良いことと不幸なことを入れる。
起承転結の「転」
おはなしが盛り上がってきたところで、いよいよクライマックス。
「転」の部分では、ドラマの中心となる決定的な「変化」が起こるところ。
「転」のポイント。
「変化」が相手に明らかに伝わるようにする。
メイン以外についても、それぞれの「変化」を伝える。
最大の盛り上がり、最高の緊張感で伝える。
起承転結の「結」
決定的な「変化」が起こったそのあと、ストーリーを終結させる部分が起承転結の「結」。
おとぎ話の決まり文句なら、「それから二人は、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし」の部分。
相手を引き込ませられたかどうかは、ラストシーンの印象にかかってくることが多い。
「結」のポイント
手間取らず、なるべく速やかにストーリーを終結させる。
「変化」を再確認し、「変化」の意味を改めて表現する。
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